高速ろ過装置/繊維ろ過 FIBAXシステム
分類 |
水処理設備 > 物理化学処理 [この分類の技術一覧]
水処理設備 > 高度処理 [この分類の技術一覧]
水処理設備 > 再生水利用 [この分類の技術一覧]
|
名称 |
高速ろ過装置 |
商品 |
繊維ろ過 FIBAXシステム |
会社名 |
オルガノ 株式会社[会社概要][技術情報一覧] |
お問い合わせ先 |
社会インフラ事業部
TEL : 03-5635-5180(直通) FAX : 03-3699-7180 |
概要
下水二次処理水の再利用・高度処理などを目的とし、二次処理水中の懸濁物質(SS)除去を主体とした高速繊維ろ過装置です。
装置構造の特色は、空隙率の高いポリエステル製の長繊維をろ材として使用し、ろ材を充填する本体、ろ材を固定する集水装置(ストレーナー)その他配管などにより構成されている。
原水は下降流で通水し、原水中のSS成分がろ材の空隙に補足されることにより、清澄な処理水が得られる。ろ過が進行し、空隙が減少すると共に損失水頭が上昇し、ろ過の持続ができなくなったところで、水及び空気によって逆洗を行う。
特徴
1.ろ過性能
1)1,000m/日以上のろ過速度が得られる。
2)良好な処理水質が得られる。
3)ろ過抵抗が低い。
4)逆洗時間が短く、逆洗水量が少ない。
2.設置面積・装置容積がコンパクトである。
3.維持管理が容易である。
4.経済性に優れている。
適用
近年、地球規模での水環境保全が叫ばれ、河川・湖沼・閉鎖性海域などの防止措置が法的および設備的にも急速に整備されつつある。(規制値・上乗せ基準値)
種々の分野において水の必要量が増大し、水資源としての下水道の役割が増大し注目されてきた。
1.河川への放流水質の向上による汚染防止。
2.湖沼への放流水質の向上による汚染防止。
3.閉鎖性海域への放流水質の向上による汚染防止。
4.修景用水としてのBOD、SS除去。
5.場内雑用水としてのBOD、SS除去。
実績
日本下水道事業団平成元年度の固有の試験研究テーマに参画。
平成8年度に民間開発技術審査を受け、審査証明書 第801号を取得
主な納入実績
長野県茅野市白樺湖下水道組合 白樺湖浄化センター高度処理設備
新潟県湯沢町 湯沢浄化センター消雪用水設備
福井県企業庁 テクノポート福井浄化センター高度処理施設
図1.はテクノポート福井浄化センターへ納入したFABAX群です。
重力式で直径が2,000mmのFIBAXが18基納入されており日量16,000M3高度処理されている。
原理
原水を下降流でろ過することにより、原水中の懸濁物質(SS)がろ材に付着し、又はろ材の空間に補足されることによって、原水からSS成分が分離され、清澄な処理水を得る。この原理は従来の砂ろ過装置と同じである。
本システムが砂ろ過装置と大きく異なるところは、ろ材にポリエステル製の長繊維を使用する所にある。ポリエステル製長繊維は比表面積が大きいことから充填密度を小さくでき、ろ材の空隙率は約94%と高くなる。従って低いろ過抵抗で、早いろ過速度の運転が可能となった。
繊維ろ材の物性
材 質 ポリエステル
繊維の径 38μm
繊維の長 1,000~1,500mm
空隙率 約94%
比表面積 5,000~10,000m2/m3
導入メリット
1)ろ材の流出を防止する対策として、ろ材を固定しているために、逆洗の強度を強くでき、短時間での逆洗が可能となっている。逆洗の水量はろ過水量の3%に低減できる。(従来法6%)
2)従来の砂ろ過装置に比較してろ過面積がやく1/3となり、設置面積を大幅におさえられる。又あわせて、ろ過塔高も低く抑えることができる。
3)安定した長時間運転が可能となり、ろ材の補給の必要もなくなり、維持管理が容易となる。
4)経済性に優れている。
用途
修景用水
消雪水
トイレ用水
ろ布洗浄用水
消泡水
ポンプシール水
ブロワー冷却水
散水
図1.テクノポート福井のFIBAX群
図2.繊維高速ろ過器のろ過工程模式図
高速ろ過装置/繊維ろ過 FIBAXシステムに関するお問い合わせ
問合せ先
社会インフラ事業部
TEL : 03-5635-5180(直通) FAX : 03-3699-7180