生物学的 リン・窒素除去システム/A2 / 0 システム
分類 |
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名称 |
生物学的 リン・窒素除去システム |
商品 |
A2 / 0 システム |
会社名 |
オルガノ 株式会社[会社概要][技術情報一覧] |
お問い合わせ先 |
社会インフラ事業部
TEL : 03-5635-5180(直通) FAX : 03-3699-7180 |
概要
閉鎖性水域などに制定されている、放流水の水質規制に対応できます。
活性汚泥の生物学的にリン・窒素を除去するので、薬品による処理は不要となります。
活性汚泥を嫌気槽(An-aerobic),脱窒槽(An-oxic),好気槽(Oxic)の3工程で構成されています。
特別な維持管理は、必要ありません。
特徴
1.無薬注で、リン除去と窒素の除去が同時に行われます。
2.標準活性汚泥法と同等な技術レベルで運転できます。
3.超微細気泡散気設備(ユニミックス)を併用することで、一段と効率のよいシステムとなります。
適用
閉鎖性海域への放流
湖沼への放流
上乗せ基準への対応
実績
開発は既に終了している。
主な納入先
日本ハム兵庫工場
大阪府南大阪湾岸南部流域下水道 南部処理場
福井県高浜町高浜浄化センター
原理
標準活性汚泥法の活性汚泥を図2に示すフローシートのような嫌気・脱窒・好気の各槽を交互に繰り返しながら馴養すると、活性汚泥の中に硝化菌(アンモニア態窒素を硝酸態窒素に酸化する)、脱窒菌(硝酸態窒素を窒素ガスに還元する)、脱リン菌(リン酸を菌体に取り込む菌)が増殖する。
嫌気槽では流入水中のBODが活性汚泥中の体内に取りこまれる。
脱窒槽では脱窒菌の作用により硝酸態窒素を窒素ガスに還元する。脱窒反応時に必要なエネルギーの有機炭素源は流入水中のBOD源を利用する。
好気槽では消化菌の作用により流入水中のアンモニア態窒素を硝酸態窒素に酸化する。
A2/OシステムではBOD除去・リン除去と共に硝化作用が同時に行われる。硝化菌は増殖速度が遅いので、好気槽の大きさはその他の槽に比べ大きくなる。
構造
図2のフローシートに示すように一般の標準活性汚泥槽を嫌気槽・脱窒槽・好気槽の順に3分割にして使用し、内部循環のラインを設けて窒素の除去量を増大します。
ユニミックスの併用
好気槽に超微細気泡を発生させるユニミックスを採用すれば、さらに効率的で経済的なシステムを構築できる。
ユニミックスはセラミックス製の多孔質な散気板で、発生する気泡の平均径は2mmと小さいため気泡の数が多く、気液の接触面積がおおきくなって酸素の溶解効率が高くなる、この結果送風量を大幅に減少させることができる。
(従来型に比べて削減率は25~35%となる)
ユニミックスは全面配列方式をおこなうため、全体の溶存酸素濃度(DO)は均一となるので、DO制御を併用するとさらに経済的システムを構築できる。
(中小気泡流、DO制御なしに比べて合計削減率は40~50%となる)
図1.南大阪湾岸南部流域 南部処理場
図2.A2/Oシステムのフローシート
生物学的 リン・窒素除去システム/A2 / 0 システムに関するお問い合わせ
問合せ先
社会インフラ事業部
TEL : 03-5635-5180(直通) FAX : 03-3699-7180