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(製品・技術紹介)

省エネ型遠心脱水機/SANDEC G3

分類 汚泥処理設備 > 濃縮・脱水 [この分類の技術一覧]
名称 省エネ型遠心脱水機
商品 SANDEC G3
会社名 三機工業 株式会社[会社概要][技術情報一覧
お問い合わせ先 環境システム事業部 営業部
TEL : 046-211-2144(直通)  FAX : 046-276-8190

概要

SANDEC G3(省エネ型遠心脱水機)は、遠心脱水機のデメリットであった消費電力に着目し、流体の加速動力で失われるエネルギーの抜本的改善を図るべく、基本構造から見直して生み出されたデカンタ型遠心分離機です。
※本製品は、Alfa Laval社との技術提携品です。

特徴

1.省エネルギー
  スリム設計とエネルギーの有効活用により、消費動力を大幅削減できます。

2.高遠心力運転
  最大約3,500Gの高遠心力運転により、脱水ケーキの低含水率化に寄与します。

3.省スペース
  スリム設計により、コンパクトな機体を実現し、大幅な省スペース化が図れます。

4.維持管理容易
  シンプルな機器構成により、操作性・作業性が向上し、維持管理が容易です。

適用

下水汚泥脱水設備(混合生汚泥、消化汚泥、OD余剰汚泥、集約処理汚泥)

実績

東京都下水道局殿との「ノウハウ+フィールド提供型共同研究」を実施し、2013年3月に省エネ型遠心脱水技術の実用機種として評価をいただきました。
国内実績:19台(2024年3月現在)

◆構造と脱水機構

遠心脱水機は、遠心分離を行うボウルと脱水ケーキを搬出するスクリューコンベア等により構成されます。
高速回転(数千回転/分)するボウルに凝集剤で調質した汚泥を投入し、重力加速度の3,000倍程度の遠心効果によりボウルの内壁に沈降圧密させ、分離液層と汚泥層に分離します。汚泥層は、ボウルと数回転の差速があるスクリュコンベアによって搬送され、脱水ケーキとして搬出されます。分離液は、ケーキ排出側と逆側の越流堰より排出されます。

◆独自技術の採用

1.スリムラインコンベア
 新設計の軸径の小さいコンベアを採用することで、分離液の排出半径を小さくすることができました。
 ⇒ 分離液排出エネルギーを大幅削減
     (運動エネルギー:排出半径に依存)
 ⇒ 脱水ケーキ含水率の低減効果
(深い液深による高い圧縮力)

2.パワーチューブ
 分離離液排出口で分離液をボウル・コンベアの回転方向と逆方向に噴出させ、分離液の持つ運動エネルギーを有効活用 ⇒ エネルギー回収により省エネ化を実現

3.DDギヤボックス
 従来機種は、コンベアにブレーキをかけることで差速を発生させ、発電した電力を回生していました。
 ⇒ 電力回生によるロスが発生(アクセルとブレーキを同時に作動)
 省エネ型遠心脱水機は、DDギヤボックス(ダイレクトドライブギヤボックス)の採用により、差動機(コンベアを駆動)はブレーキをかけるのではなく、差速分だけコンベアを回転させます ⇒ 省エネ化を実現

4.グリース潤滑
 従来機種ではオイル潤滑であった主軸受に、グリース潤滑(グリースポンプ)を採用しました。
 ⇒ 機器構成がシンプル
   (オイル潤滑ポンプや冷却水が不要)
 ⇒ 省エネ化注)および設置スペース削減を実現
  注)オイル潤滑:0.4~0.75kW×脱水機稼働時間/日
          (処理量15~50m3/h機種)
   グリース潤滑:0.2kW×1分間/日

5.トルク一定制御
 ギヤボックス部に設置されたロードセルにより、コンベアに作用するトルクを測定し、トルク値が一定となるように差速を制御します。
⇒ 脱水ケーキの含水率の安定化を実現
図1.省エネ型遠心脱水機(SANDEC G3)

図1.省エネ型遠心脱水機(SANDEC G3)

図2.脱水機構図

図2.脱水機構図

図3.独自技術の採用

図3.独自技術の採用

省エネ型遠心脱水機/SANDEC G3に関するお問い合わせ

問合せ先
環境システム事業部 営業部
TEL : 046-211-2144(直通)  FAX : 046-276-8190

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