多重板型スクリュープレス脱水機/ティーボーグ脱水機 CDM2型
分類 |
汚泥処理設備 > 濃縮・脱水 [この分類の技術一覧]
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名称 |
多重板型スクリュープレス脱水機 |
商品 |
ティーボーグ脱水機 CDM2型 |
会社名 |
株式会社 鶴見製作所[会社概要][技術情報一覧] |
お問い合わせ先 |
国内営業部 推進グループ
TEL : 06-6911-2355(代表) FAX : 06-6911-1800 |
概要
小規模下水処理施設の建設が増加してきている現在、操作が簡単で維持管理の容易な装置が望まれています。
それら小規模施設に多く採用されているOD処理法において、反応タンクから直接汚泥を引き抜いて脱水(直脱)することにより、施設の汚泥濃縮槽や貯留槽を削減でき、設備の大幅な簡素化と工費の縮減が期待できるものとなります。
本機はこれら直脱を安定して行うべく、多重円板型脱水機とスクリュープレスの機構原理を融合させ新たに開発した脱水機となります。
特徴
1.省エネルギー+コンパクト設計
低出力で共通ベース上に関連機器と動力制御盤がコンパクトに搭載されており、据付・配管、及び電気工事が容易です。
2.目詰まりしない構造
当社多重円板型脱水機で培ったセルフクリーニング機構により、従来脱水機では困難であった低濃度汚泥(0.2~0.4%)の安定した脱水性能を実現しました。
3.二次公害の発生がない
好気汚泥を処理することからも臭気が抑制でき、低騒音で低振動。さらに目詰まりしない構造のため、洗浄水も極めて少量です。
4.メンテナンスフリー
回転部が低速なため、日常のメンテナンスもほとんど不要です。また無人連続運転を実現したことで、維持管理の簡略化も図れます。
適用
小規模下水処理施設のOD法をはじめとする、活性汚泥処理法における反応タンク内の低濃度汚泥の直脱、並びに各種下水処理法における余剰汚泥等、幅広い汚泥性状への適用が図れます。
■装置構成
本装置は、脱水機本体、汚泥サービスタンク、凝集混和タンク、凝集剤溶解タンク、及びそれらを自動でコントロールする制御盤等を搭載した「脱水装置」と、凝集剤タンク、凝集剤供給ポンプ、操作盤等を搭載した「凝集装置」から構成されます。
■ティーボーグ脱水機の機構と原理
脱水機本体は「スクリュー軸」の外周に、リング状の「固定板」と「可動板」を交互に積層した多重外胴構造となっており、その外胴を支える「支持フレーム」、及びスクリュー軸端部の「背圧板」等から構成されます。
サービスタンクにてポリ鉄、凝集混和タンクにて両性高分子を添加し、2液調質された汚泥は、脱水機本体へ流入し、本体濃縮部においてその大半の水分が多重板のクリアランスから重力ろ過により、ろ液として機外へ排出されます。
スクリューの回転により搬送される汚泥は、スクリューピッチが進行方向に向かって狭めてあるため順次圧縮され、端部の背圧板でさらに圧縮を受けた後、機外へ搬出されます。
可動板は、その内周面と回転するスクリュー羽根外周面が接することにより、常に可動してろ液の通過エリアとなるクリアランスがクリーニングされるため、目詰まりを起こさず安定した能力を発揮します。
■標準仕様
型式 |
処理能力 |
出力 |
CDM2-201 |
6~8 kg-DS/h |
1.495kW |
CDM2-202 |
12~16 kg-DS/h |
1.695kW |
CDM2-203 |
18~24 kg-DS/h |
2.445kW |
CDM2-204 |
24~32 kg-DS/h |
3.545kW |
CDM2-205 |
30~40 kg-DS/h |
3.745kW |
※型式末尾の数字は、スクリューの軸本数です。
1. 対象汚泥
OD法又は長時間エアレーション法の反応タンク汚泥 汚泥濃度(TS)0.2~0.4%
2. 脱水ケーキ含水率
83WB%以下
3. 凝集剤添加率
無機凝集剤(ポリ鉄) 対固形物 15%以下
両性高分子凝集剤 対固形物 3.0%以下
※いずれも直脱時の能力、条件となります。
図1.ティーボーグ脱水機の基本構成
図2.CDM-201型
多重板型スクリュープレス脱水機/ティーボーグ脱水機 CDM2型に関するお問い合わせ
問合せ先
国内営業部 推進グループ
TEL : 06-6911-2355(代表) FAX : 06-6911-1800