ポンプ本体による渦の抑制技術/二重ラッパ管、渦対策リング
分類 |
ポンプ・送風機設備 > 雨水ポンプ [この分類の技術一覧]
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名称 |
ポンプ本体による渦の抑制技術 |
商品 |
二重ラッパ管、渦対策リング |
会社名 |
株式会社 酉島製作所[会社概要][技術情報一覧] |
お問い合わせ先 |
社会システム本部 公共統括部
TEL : 072-695-0551(大代表) FAX : 072-690-2335 |
概要
排水機場において、既存水槽寸法のままでポンプ容量の増量や運転可能水位を下げる場合、水槽内の流速が速くなり、有害な渦が発生します。
その対策として、ポンプ本体で有害な渦を抑制し、従来の対策である吸込み水槽内の渦流防止板の設置を必要とせず、土木工事費の削減、工事の安全性向上、工期の短縮を可能とします。
特徴
1)ポンプの運転に影響を及ぼす有害な渦をポンプ本体で抑制するため、吸込槽内に渦流防止板の設置が不要です。
2)渦流防止板が不要なため、水槽内の水替えや仮設止水壁の設置が不要となり工事費の削減、工期の短縮、工事の安全性が向上します。
3)従来の対策にくらべ、より大流量まで水中渦の抑制ができ、また、より低い水位で空気吸込渦の抑制が可能です。
4)渦の発生を抑制することで吸水槽のポンプ停止水位が下げられるため、ポンプの運転・停止の頻度が下げられ操作性が向上します。
適用
立軸および横軸ポンプ(斜流/軸流)
ポンプ口径φ400mm~φ2000mm
実績
渦対策ポンプ
2010年に雨水排水機場向けに初納入後、現在までに43機場、合計74台に設置。※2024年6月現在
渦抑制対策の原理
排水機場の既存水槽の形状や寸法がそのままで、ポンプ容量を大きくする、または運転可能水位を下げると、水槽内の流速が速くなり、水中渦や空気吸込渦が発生します。これらの渦は、吐出し量の減少や振動、騒音などポンプに悪影響を及ぼす原因になります。(図1)
二重ラッパ管はラッパカン(吸込ベル)を二重にすることにより、吸込み口周りの流速分布および旋回流れを変化させ、水中渦の発生を抑制します。渦対策リングは縦配管で旋回流れを変化させ、空気吸込渦の発生を抑制し、渦が発生してもリング状配管で渦の成長を防止します。(図2)
渦対策 図1
渦対策 図2
特徴
1)水中渦の抑制効果検証
渦流防止板による従来の水中渦対策では、130%流量まで水中渦の抑制をすることが確認されていますが、二重ラッパ管による水中渦対策は、159%流量まで水中渦の発生を抑制し、より大流量まで対策が可能です。
2)空気吸込渦の抑制効果検証
渦流防止板による従来の対策では、ポンプ吐出し口径の2.5倍の水位まで空気吸込み渦を抑制することが確認されていますが、渦対策リングによる対策は、ポンプ吐出し口径の1.8倍の水位まで空気吸込み渦を抑制し、より低水位まで対策が可能です。(図3)
3)土木工事費の削減
渦流防止板(土木構造物)が不要となり、吸水槽内での土木作業を省略でき、工事費の削減と工期短縮が可能です。
渦対策 図3
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問合せ先
社会システム本部 公共統括部
TEL : 072-695-0551(大代表) FAX : 072-690-2335
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