低圧損型メンブレンパネル式散気装置/エアロウイングⅡ
分類 |
水処理設備 > 反応タンク [この分類の技術一覧]
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名称 |
低圧損型メンブレンパネル式散気装置 |
商品 |
エアロウイングⅡ |
会社名 |
三機工業 株式会社[会社概要][技術情報一覧] |
お問い合わせ先 |
環境システム事業部 営業部
TEL : 046-211-2144(直通) FAX : 046-276-8190 |
概要
三機工業の低圧損型メンブレンパネル式散気装置「エアロウイングⅡ」は、超微細気泡散気装置「エアロウイング」の特長である高い酸素移動効率を維持しながら圧力損失を低く抑えることで、さらなる省エネルギー化を実現しました。
エアロウイングと同様に、細長いステンレス板と特殊樹脂製の散気膜を組み合わせたシンプルな構造で、目詰まりがありません。また、形状は長さ2~4メートルの細長い平板状で取り扱い易く、槽形状に応じた柔軟なレイアウトができます。
特徴
1)酸素移動効率が高い
1mm前後の超微細気泡のため、酸素移動効率は従来方式の2倍以上に向上します。
2)低圧力損失
散気板等と同水深への設置が可能となり、従来型エアロウイングより効率的に使用できます。
3)消費電力が大幅に削減
酸素移動効率が高いために送風機の消費電力が大幅に削減できます。
4)間欠運転が可能
送気が停止すると気孔が閉じるため、目詰まりを防止することができます。
5)寿命が長い
膜は目詰まりしにくい構造となっており長期間の使用が可能です。
(国内運転実績14年の従来型エアロウイングと同材質の膜を使用)
6)散気装置の配置が柔軟にできる
長さ別に5種類のタイプがあるので、池の形状に合わせた効率的な配置が可能です。
適用
・既存設備の更新
送風機の消費電力を低減させ、下水処理場の大幅な省エネを推進します。また、磁気浮上式単段ターボブロワ(エアロターボ)と組み合わせることで、流入負荷変動に応じたきめ細かな風量制御が可能となります。
・硝化対応
送風機の増設をせずに硝化対応の酸素量を供給できます。
・高負荷対応
送風機の増設をせずに高負荷対応の酸素量を供給できます。
・嫌気好気対応
送気を停止しても目詰まりしないため、水槽上部設置型低動力撹拌機(ウィードレス)などの撹拌機と組み合わせることで、嫌気・好気兼用槽への適応が可能です。
実績
・従来型メンブレンパネル式散気装置「エアロウイング」
(財)下水道新技術推進機構の建設技術審査証明取得(2002年2月)
(財)下水道新技術推進機構の技術マニュアル発行(標準槽)(2004年3月)
(財)下水道新技術推進機構の技術マニュアル発行(深 槽)(2005年3月)
日本下水道事業団 機械設備標準仕様書に採用(2004年)
国内実績(2024年3月現在):397件
・低圧損型メンブレンパネル式散気装置「エアロウイングⅡ」
(財)日本下水道新技術機構の建設技術審査証明取得(浅槽)(2014年3月)
(財)日本下水道新技術機構の建設技術審査証明取得(深槽)(2015年3月)
国内実績(2024年3月現在):169件
三機の低圧損型メンブレンパネル式散気装置「エアロウイングⅡ」は、酸素移動効率の高い省エネ型の散気装置です。子会社であるオーストリアのアクアコンサルト社で日本国内向けに適した仕様での製作を行っています。
構造と原理
本散気装置は、細長いステンレス板に特殊合成樹脂製の散気膜を取り付けたシンプルな構造です。空気を供給すると膜が膨らみ、気孔部が開いて微細な気泡が発生します。
エアロウイングⅡの仕様
形状は長さが2.0、2.5、3.0、3.5、4.0メートルの5種類のタイプがあり、池の形状に応じて均等な配置になるよう各タイプを選定します。
撹拌機との組合せ例
撹拌機と組み合わせることで、嫌気・好気兼用槽への適応が可能です。
図1.エアロウイングⅡ外観写真、エアロウイングⅡと撹拌機の組合せ例
低圧損型メンブレンパネル式散気装置/エアロウイングⅡに関するお問い合わせ
問合せ先
環境システム事業部 営業部
TEL : 046-211-2144(直通) FAX : 046-276-8190