インペラ式撹拌機/メガロインペラ
分類 |
汚泥処理設備 > 消化 [この分類の技術一覧]
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名称 |
インペラ式撹拌機 |
商品 |
メガロインペラ |
会社名 |
月島JFEアクアソリューション 株式会社[会社概要][技術情報一覧] |
お問い合わせ先 |
営業本部 営業企画部
TEL:03-5560-6530(直通) FAX:03-3533-4103 |
概要
下水処理場の汚泥消化により発生する消化ガスは、消化槽の加温が主目的であり、余剰分は燃焼処理されることがほとんどである。しかしながら、地球規模の温暖化対策及び資源の有効利用として消化ガスのエネルギーとしての価値が見直され始めている。
消化効率の向上に加え、近年は消化汚泥の濃度が高まる傾向にあり、より撹拌効果の高い撹拌方式が求められるなか、ガス撹拌方式に代わり機械撹拌方式が主流になりつつある。
このような背景において、本撹拌機は大型インペラを採用することにより、低速回転で高い撹拌効果を持つ撹拌機として開発されたものである。低速回転のため、従来の機械撹拌方式に比べて所要動力が小さく、省エネ効果の高い機器として採用されつつある。
特徴
1.所要動力の低減
2,000~3,000mmの大型インペラにより、10~20rpm程度の低速回転で従来の撹拌機と同等以上の撹拌効果が得られる。所要動力はドラフトチューブ型撹拌機の50%以下、ガス撹拌方式に比べると20%程度まで低減可能である。
2.撹拌機の軽量化
モーター動力の低減により、減速機を含む撹拌機全体の重量が軽量化されるため、概ね既設消化槽の補強工事を必要としない。
3.優れたスカム破砕効果
インペラは2段または3段で構成され、上段インペラはスカムを水中に取り込む役目を果たしており、スカムは連続的に破砕される。
4.しさ絡み付きを軽減
ドラフトチューブを使用しないため、チューブ内など局所的なしさの固着が生じることはない。また、インペラは定期的に逆転運転を行うことでしさの絡み付きを防止する。
適用
本撹拌機は、消化槽の既設・新設及び算盤型・亀甲型の槽形状を問わず適用可能である。
また、消化槽形状に応じてシャフト長さ及びインペラ径を設計し、通常運転時の水位変動にも対応可能である。
実績
119機(2024年3月現在 初号機は2004年稼働)
消化槽容量:1,000~9,500m³
動 力 :1.5~11kW
1.撹拌機の主要部材質(※)
・インペラ :二相ステンレス鋼
・シャフト :SUS316、SUS329J4L
・カップリング:二相ステンレス鋼
・シールポット:SUS316
2.運転方法
しさ絡み付き防止のため、定期的に逆転運転を行う。
・標準フロー(1サイクル6時間)
正転運転:5時間40分
停 止 :5分
逆転運転:10分
停 止 :5分 (→正転に戻る)
3.保守・点検
(1)日常点検
・異音、異常振動の有無
・モーター、減速機の発熱の有無
・電流値
・軸封水レベル
(2)定期点検(※)
・減速機のオイル交換
・サイクロ部、ベアリング部のグリス補給
・モーター、減速機のオーバーホール
・シャフトベアリング交換
(※)標準点検頻度
オイル交換:3~4ヶ月に1回
グリス補給:1ヶ月に1回
オーバーホール:3~4年に1回
ベアリング交換:10~15年に1回
図1.攪拌機インペラ部
図2.保守点検対象部
インペラ式撹拌機/メガロインペラに関するお問い合わせ
問合せ先
営業本部 営業企画部
TEL:03-5560-6530(直通) FAX:03-3533-4103
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