遠心脱水機/低動力型高効率遠心脱水機HED及び低動力型超高効率遠心脱水機HED-W
分類 |
汚泥処理設備 > 濃縮・脱水 [この分類の技術一覧]
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名称 |
遠心脱水機 |
商品 |
低動力型高効率遠心脱水機HED及び低動力型超高効率遠心脱水機HED-W |
会社名 |
巴工業 株式会社[会社概要][技術情報一覧] |
お問い合わせ先 |
環境設備営業部
TEL : 03-3442-5156 FAX : 03-3442-5179 |
概要
遠心脱水機は、下水処理場などで汚泥の脱水に使用される主要な脱水機です。近年、CO₂発生に起因する地球温暖化問題がクローズアップされ、CO₂発生の原因となる電力消費を下げることが重要になってきました。低動力型高効率遠心脱水機HEDは分離後の排出エネルギーを低下させる、更なる高脱水を実現する、遠心力の低減を可能にする、薬注率を低減させる機械構造となっています。さらに、特殊ギヤボックスの採用で主要電動機容量も小さくしています。
特徴
1) 理想的な回転筒形状
最適な回転筒のデザインを追及。水質負荷、固形物のバランス、さらに分離液の撹乱防止を実現した理想的な形状です。
2) 環境重視の省エネ設計
超ディパーポンドを採用するなど、消費電力を従来型に比べ大幅にカット。CO2の削減にも貢献する環境にやさしいHEDシリーズです。
3) 磨耗性に優れたタイルコンベヤ
スクリュウコンベヤの先端部に超微粒焼結タングステンカーバイトタイルを使用。磨耗の問題を解消し、かつてないロングライフを可能にしました。
4) 最小限の設置面積
処理量当りの設置面積は最小。遠心脱水機は省スペース型が主流ですが、なかでもHEDシリーズは従来に比べ大幅に設置スペースを抑えました。
5) 完全無人化を実現
自動洗浄システムなどのオプションを併用することで運転管理をほとんど必要としない完全無人化を可能にしました。
適用
適用汚泥
OD汚泥 消化汚泥 混合生汚泥 し尿処理汚泥 農村集落排水 工場排水汚泥
実績
長年に亘り培った遠心脱水機に関する記述を基に従来型遠心脱水機PMX、高効率型遠心脱水機DMXに続く低動力での高脱水の遠心脱水機HEDを開発しました。現在、難脱水性汚泥である消化汚泥、送泥汚泥、OD汚泥を主として、22箇所の下水処理場に、35台納入され良好な状況で稼働しております。
また、3箇所の集約汚泥処理プラントでは、既設の高効率型遠心脱水機を低動力型に改良した改良型HEDが、9台稼働しております。(H25年6月現在)
構造及び脱水機構
主な構成物として回転筒、スクリュウコンベヤ、ギヤボックス、フィードチューブ、主電動機及び差動機があります。超ディーパーポンドの回転筒内に供給された汚泥はフロックチューブ方式で供給された高分子凝集剤と遠心力場に出るところで瞬時に反応し、凝集汚泥となります。汚泥の遠心力場への供給口には撹乱防止機構があります。凝集汚泥は遠心力で分離されて固形物と分離液に別れます。固形物は回転筒よりやや遅い速度で回転するスクリュウコンベヤで固形物出口方向に向って搬送されながら脱水され、固形物出口から排出されます。回転筒内は超ディーパーポンドとなっているために回転筒内での固形物の滞留時間は長くなり、高脱水を行うことができます。
分離液は固形物とは逆方向に流れ、ダムをオーバーフローして排出されます。回転筒が超ディーパーポンドとなっているために分離液の排出エネルギーは小さく、低消費電力としています。また、目標とするケーキ含水率、汚泥の脱水性の難易によって遠心力を1,000~2,100Gの範囲で最適値に設定するためにさらに低電力消費とすることができます。
図1. 低動力型高効率遠心脱水機HED
低動力型超高効率遠心脱水機HED-W概要
HED-Wは機内二液調質型遠心脱水機であり、高性能のHED型にポリ硫酸第二鉄を機内の最適な位置に添加することで、更なる超高脱水を達成しています。
図2.機内二液調質型HED-Wの構造
遠心脱水機/低動力型高効率遠心脱水機HED及び低動力型超高効率遠心脱水機HED-Wに関するお問い合わせ
問合せ先
環境設備営業部
TEL : 03-3442-5156 FAX : 03-3442-5179