浸漬型膜分離活性汚泥法/マックバイオ
分類 |
水処理設備 > 生物処理 / 浮遊生物法 [この分類の技術一覧]
水処理設備 > 物理化学処理 [この分類の技術一覧]
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名称 |
浸漬型膜分離活性汚泥法 |
商品 |
マックバイオ |
会社名 |
株式会社 西原環境[会社概要][技術情報一覧] |
お問い合わせ先 |
技術統括部
TEL : 03-3455-4441 FAX : 03-3455-4465 |
概要
「マックバイオ」は、世界各国に納入実績を持つカナダの膜特化メーカー
ZENON Environmental Inc.より技術導入したゼノン膜(ZeeWeed)を用い、その性能を最大限に活かす膜処理プロセスで、下水はもとより様々な水処理に適用できる浸漬型膜分離活性汚泥法の技術です
特徴
① 省コスト・省スペースを実現
膜を生物反応槽内に浸漬させ直接固液分離を行うため、沈殿池が不要となり、また、活性汚泥濃度(MLSS)を高く設定できるので反応槽を小さくできます。
② 信頼性の高い処理:
強靱な中空糸膜で、耐久性に優れています。
公称孔径は、0.1μmと小さく、病原性微生物に対して安全性の高い処理水が得られます。
③ 容易な維持管理性
活性汚泥を直接膜分離するため、汚泥の沈降性に関する管理が不要となり、維持管理が容易となります。
④ 高い適用性
新設の施設はもちろん、既存施設の処理能力の増強・改善も容易に適用可能です。
⑤ 高度処理への発展性
他の生物処理や物理・化学処理との組み合わせが自由で、窒素/リンなどを高度に除去できるシステムを構築できます。
適用
○排水処理分野: 都市下水、産業廃水、ビル排水(再利用)、し尿処理、ゴミ浸出水、浄化槽、農業漁業集排、二次処理水
○浄水処理分野: 浄水、浄水場排水
実績
○日本下水道事業団と共同実験
実証プラントによる実証試験(平成10年度~平成15年度)
導入を促進すべき新技術認定(平成13年11月)
膜分離活性汚泥法の技術評価(平成15年11月)
○浄化槽性能評定取得の実験
実証プラントによる実証試験(平成11年1月~平成11年7月)
浄化槽大臣認定取得(10.2~2000m³/d)
JARUS型大臣認定取得(27.3~1080m³/d)
○国内実績24件(平成30年3月現在)
下水:岡山県 600m³/d
○海外最大実績
下水:ドイツ 45,000m³/d
原理と構造
1.浸漬型膜分離活性汚泥法とは
浸漬型膜分離活性汚泥法は生物反応槽に膜ろ過装置を浸漬させ、ろ過ポンプや水位差などで生じる中空糸膜内外の圧力差によって濁質を含まない水だけを膜の外部から内部へろ過し、清澄な水を得る方法です。
本法により処理を行う場合、ろ過流束(膜表面積当たりのろ過水量)とろ過抵抗の関係が鍵となります。一般に、ろ過流束を高めた場合、膜表面への汚泥の付着や堆積が顕著となり、ろ過抵抗が増加し必要なろ過水量が得られなくなります。従来までは、この堆積物の付着防止と除去をいかに効果的に行うかが課題となっておりました。
2.逆洗可能
マックバイオで採用したゼノン膜は、強靱で耐久性に優れているという特徴を生かし、逆圧水洗浄と空気洗浄を行うことによって膜分離活性汚泥法で鍵となる洗浄の問題を解決しました。つまりマックバイオは、次の2つの洗浄機構を日常的に行ない常に膜面をリフレッシュすることにより、高いろ過流束で安定した運転を実現したわけです。
① ばっ気洗浄:
膜モジュールの下部からばっ気を行い、気泡とこれによって作られる上昇流により、膜を振とうさせ汚泥を剥離させる。
② 逆圧洗浄:
一定間隔で処理水を膜の内側から外側に押し出し、膜面に付着した汚泥を剥離させる。
仕様
1.一般事項
膜の種類:中空糸形精密ろ過膜
膜の材質:PVDF
ろ過方式:浸漬型吸引ろ過法(重力ろ過も可能)
2.ゼノン膜仕様(ZW-500型)
公称孔径: |
0.1μm |
膜 面 積: |
31m2/モジュ-ル, 46m2/モジュ-ル |
膜モジュールの概略寸法: |
幅830mm×厚60mm×2200mm, 幅740mm×厚230mm×2020mm |
重 量: |
26kg(湿重量), 約40kg(湿重量) |
https://www.nishihara.co.jp/service.html
図1.マックバイオの構造
図2.ゼノン膜の原理
浸漬型膜分離活性汚泥法/マックバイオに関するお問い合わせ
問合せ先
技術統括部
TEL : 03-3455-4441 FAX : 03-3455-4465