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(製品・技術紹介)

凝集沈殿法/アクティフロプロセス

分類 水処理設備 > 物理化学処理 [この分類の技術一覧]
水処理設備 > 高度処理 [この分類の技術一覧]
水処理設備 > 雨水対策 [この分類の技術一覧]
名称 凝集沈殿法
商品 アクティフロプロセス
会社名 株式会社 西原環境[会社概要][技術情報一覧
お問い合わせ先 技術統括部
TEL : 03-3455-4441  FAX : 03-3455-4465

概要

世界的に河川・湖沼・海域において、水環境保全や水の高度な循環利用の必要性が高まっています。そのニーズに対して高度な水質、省スペース、低コスト、大容量処理、容易な維持管理が可能な技術が求められています。
西原は、より高いレベルで“省スペース、低コスト化”が実現できる高効率凝集沈殿処理アクティフロプロセスを技術導入しました。海外では上水や合流式下水道越流水(CSO)の処理実績が多くあります。
アクティフロプロセスは下水道の高度処理、初期汚濁雨水対策、河川・湖沼浄化に飛躍的な処理能力を提供することができる技術です。

特徴

アクティフロプロセスはマイクロサンドを添加することにより重量フロックをつくる優れた凝集システムを用いています。また、傾斜板の設置、マイクロサンドの再利用法の確立により、高効率(高速、高性能、低コスト)な特長をもちます。

①滞留時間がきわめて短い。
    プロセス総滞留時間:10~15分
②沈殿ユニットでの平均上昇速度(水面積負荷)を非常に大きくとれる。
    ユニット内上昇速度(水面積負荷):80~160m/時 [1920~3840m/日]
③流入水質、水量の変動に対応できる。
④処理水質がリン除去も含め、良好で安定している。
⑤濃縮性が良い汚泥が生成される。

また、従来の凝集沈殿処理技術と比較して約9割の省スペース化が可能となり、コストも大幅に削減されました。そのため、容易に大容量の排水処理を行うことができます。

適用

アクティフロプロセスは、以下のような幅広い適用分野をもちます。

①2次処理水の高度処理
②合流式下水道越流水(CSO)および雨天時流出水処理
③河川・湖沼の直接浄化
④最初沈殿池の代替設備
⑤好気性ろ床などの逆洗排水処理
⑥ノンポイント汚濁対策(河川、湖沼、流入水)

実績

大津市・(財)下水道新技術推進機構および東京都との共同研究終了
SPIRIT21技術評価取得(平成15年10月)
東京都小菅水再生センター(平成17年3月竣工)
アクティフロプロセスは従来の凝集沈殿法に比べて、高速で優れた効果を発揮する凝集沈殿プロセスで、西原環境テクノロジーが技術導入したものです。海外では上水や合流式下水道越流水(CSO)の処理実績が多くあります。

原理と処理フロー

アクティフロプロセスは、無機凝集剤と処理原水中の懸濁物質との反応による通常の凝集フロックに、高分子凝集剤を添加し、その架橋作用を利用してマイクロサンドを結合させ、従来の凝集法より比重が大きく、重いフロックをつくることができます。この重量フロックは沈降速度が高いので、高速で沈殿除去することができます。そのため、大容量の処理が可能となりました。
図1にアクティフロプロセスの処理フローを、図2にイメージ図を示します。処理プロセスの基本構成は、急速撹拌槽、注入撹拌槽、フロック形成槽、沈殿ユニット、循環ポンプ及びマイクロサンド回収装置からなります。

急速撹拌槽
無機凝集剤を原水中に添加し、急速に撹拌混合します。無機凝集剤と原水中のSSが凝集し、マイクロフロックをつくります。
注入撹拌槽
マイクロフロックがつくられた原水中にマイクロサンドと高分子凝集剤を注入し、急速に撹拌、混和します。
フロック形成槽
注入撹拌槽より緩やかな撹拌を行い、径が大きく、密度が高い重量フロックを形成します。
沈殿ユニット
重量フロックは沈殿ユニットで、高速に固液分離され、処理水は上澄水として集水樋から排出されます。
マイクロサンド循環装置
沈殿ユニット底部に沈降した重量フロック(マイクロサンド/汚泥)は循環ポンプでマイクロサンド回収装置へ送られ、遠心力によりマイクロサンドと汚泥に分離されます。汚泥は系外に、マイクロサンドは注入撹拌槽に注入され循環再利用されます。

アクティフロプロセスの特徴

超小型化を実現
マイクロサンド利用により、高速化を実現。
沈殿ユニット上昇速度(水面積負荷):
  80~160m/時 [1920~3840m/日]
プロセス総滞留時間:10~15分

省スペース・低コストを実現
従来法と比較してスペースで約1/10、コストも大幅に削減。

大容量処理が容易
東京都小菅水再生センターに合流式下水道越流水(CSO)処理施設として導入されました。(平成17年3月竣工,図2)
また、海外においては、晴天時高度処理及び雨天時CSO処理併用施設として200万m³/日の実績があります。

迅速で柔軟な対応性
クイックスタートと優れたレスポンスで容易な維持管理と操作性を実現。

高性能化の達成
処理水質がリン除去も含め、高度で安定。
https://www.nishihara.co.jp/service.html
図1.アクティフロプロセスの処理フロー

図1.アクティフロプロセスの処理フロー

図2.小菅水再生センターへの適用例

図2.小菅水再生センターへの適用例

凝集沈殿法/アクティフロプロセスに関するお問い合わせ

問合せ先
技術統括部
TEL : 03-3455-4441  FAX : 03-3455-4465

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