回分式と凝集浮上分離による高度処理/アクアフローラ
分類 |
水処理設備 > 生物処理 / 浮遊生物法 [この分類の技術一覧]
水処理設備 > 高度処理 [この分類の技術一覧]
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名称 |
回分式と凝集浮上分離による高度処理 |
商品 |
アクアフローラ |
会社名 |
株式会社 フソウ[会社概要][技術情報一覧] |
お問い合わせ先 |
水インフラ事業部
TEL : 03-6880-2115 FAX : 03-6880-2208 |
概要
回分ばっ気槽にて流入→撹拌→ばっ気→撹拌→ばっ気のサイクルで有機物、窒素の同時除去を行い短時間静置の後、ばっ気槽内定位置に設置された引き抜きポンプにより、活性汚泥フロックを含んだ処理水(中間処理水)を強制的に引き抜き、これにアルミニウム、鉄塩などの凝集剤を添加してフロック形成を行った後、加圧浮上分離して最終処理水を得る下・排水の高度処理システムです。
最終処理として加圧浮上分離を行うため、確実な固液分離が可能となり、処理が安定する他、回分槽内のMLSS濃度管理が不要となるため、維持・管理が簡単となります。従来の回分式に比べて2倍程度のMLSS濃度を保持でき、また汚泥は加圧浮上で濃縮されるため濃縮槽が不要となり施設がコンパクトになります。また、汚泥返流水が発生しないため、処理水質が安定します。
特徴
1)再利用可能な処理水質
有機物、窒素、リンが同時に除去された高度な水質の処理水が得られるので、簡単なろ過を組み合わせることにより処理水の再利用も可能となります。
2)施設がコンパクトで省スペース
回分ばっ気槽内のMLSS濃度を従来法の2倍程度の高濃度に保持できることや、沈殿槽・汚泥濃縮槽が不要となり、他方式と比べて省スペースでかつ、特殊な上澄水引き抜き装置を使用しないため、建設費も安価となります。
3)安定した処理性能
従来方式に比べてMLSS濃度を2倍程度の高濃度に保持できることや確実な固液分離が可能なため、バルキングの恐れがなく、冬季低水温時にも安定した高度処理性能が発揮されます。
4)維持管理が簡単で省力化
回分式活性汚泥法で最も手間を要するばっ気槽内のMLSS濃度管理が不要となり、全自運転により維持管理が簡単。施設の点検は1回/週でよい。
適用
加圧浮上分離には当社が英国のウォーターリサーチセンター(WRc)より技術導入した空気溶解システムと微細気泡発生ノズルを使用することにより、効率化をはかっております。
処理対象人員としては201~3,000人、日平均汚水量としては40.2~600m3です。
合併浄化槽、集落排水処理、下水処理場の汚泥処理返流水処理等に適用可能です。
合併浄化槽、集落排水処理施設として全国9ケ処の実施設、実績を数えております。
実績
実証プラントによる実験済み(平成2年4月~平成3年9月、五洋建設(株)との共同開発)
(財)日本建築センターによる性能評定(BCJ-浄2275)および建設大臣認定(建設省東住指発第247号)取得済み。
原理と構造
本システムは回分式活性汚泥と凝集加圧浮上分離とを組み合わせたトータル高度処理システムです。
回分ばっ気槽:汚水の流入→撹拌→ばっ気→撹拌→ばっ気のサイクルで有機物、窒素の同時除去を行い、短時間の静置の後、槽内の定位置に設置された引き抜きポンプにより、活性汚泥フロックを含んだ処理水(中間処理水)を強制的に引き抜きます。槽内MLSS濃度の管理は不要で、年間を通じて概ね4,000~6,000mg/Lの範囲に自動的に保たれます。後設の凝集加圧浮上分離によって最終的な固液分離を行うため、通常の「回分式活性汚泥法」のような特殊な「上澄水引き抜き装置」は不要で静置時の汚泥界面の計測も不要です。処理サイクルはシーケンサーによって制御され、ばっ気時のDO制御によってばっ気ブロワーの運転制御を行い省エネルギーをはかっております。
凝集加圧浮上分離:上記中間処理水にポリ塩化アルミニウム、塩化第二鉄などの凝集剤を添加した後、急速撹拌、フロック形成を行い、加圧浮上分離を行います。この段階で中間処理水に混入している活性汚泥フロック、生物処理の後、残留しているコロイド成分、色度成分、リン細菌類も効率良く除去されます。除去固形物は十分濃縮された状態で浮上分離槽より排出されるため、汚泥濃縮槽は不要となりました。濃縮槽からの汚泥返流水の発生がないため、処理の安定性が確保されます。加圧浮上分離には当社が英国ウォーターリサーチセンター(WRc)より導入した空気溶解システムと微細気泡発生装置とを使用することにより、効率化をはかっております。
特徴
1)富栄養化防止に寄与する高度な処理水質
2)維持管理が簡単
3)自動制御により省エネルギー、省力化
4)安定した処理性能
図1.アクアフローラ システム構成図
回分式と凝集浮上分離による高度処理/アクアフローラに関するお問い合わせ
問合せ先
水インフラ事業部
TEL : 03-6880-2115 FAX : 03-6880-2208