し渣破砕機/スクリューカッター(陸上型、水路型)
分類 |
水処理設備 > 沈砂池 [この分類の技術一覧]
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名称 |
し渣破砕機 |
商品 |
スクリューカッター(陸上型、水路型) |
会社名 |
前澤工業 株式会社[会社概要][技術情報一覧] |
お問い合わせ先 |
環境ソリューション事業部 官需推進部
TEL : 048-253-0907(直通) FAX : 048-253-0056 |
概要
「循環型社会」を形成する上で、廃棄物の発生の抑制や減量が求められています。マエザワのスクリューカッターは、独自の技術により開発した新発想の破砕原理により、下水処理場やポンプ場から発生するし渣を効率良く破砕する次世代の破砕機です。
特殊スクリュー機構の採用により、し渣を確実に破砕することができるほか、シンプルな構造で運転・維持管理も容易です。
特徴
(1)所要動力が小さい省エネルギー設計です。
(2)し渣を噛み込みやすい構造です。
(陸上型:ブリッジが起こりにくい、水路設置型:上流部での滞留が起こりにくい)
(3)連続的な刃物により、優れた破砕性能を有します。
(4)刃物は特殊な硬化ステンレス製で、耐食性・耐摩耗性に優れています。
(5)過負荷時は自動的に逆転し、連続運転が可能です。
(6)水路設置型(一軸式)は、二軸式よりも損失水頭が小さく土木構造に有利です。
適用
陸上型(同軸心式):
下水処理場やポンプ場でのし渣処理ラインへの適用
1)し渣を水路に戻す場合
除塵機シュート部直下に設置し、かき揚げられたし渣を破砕して水路に戻すことにより水路設置型の代替として維持管理性の向上を図ります。
2)し渣を配管移送する場合
搬送設備の後段に設置することにより、運ばれたし渣を破砕し、エムジェットによる配管移送と組合わせることによって総合沈砂池システム(クリーン沈砂池)のシステム化を図ります。
水路設置型(一軸式):
コンパクト型(破砕機仕様)汚水中継ポンプ場施設への適用
汚水沈砂池水路内に設置し、流入し渣を破砕して下流側へ流下させることにより、し渣の処理・処分に要する維持管理の削減を図ります。
各処理場やポンプ場のし渣発生状況によって、機器仕様を取り揃えております。
実績
・陸上型 93台以上
・水路設置型 45台(2023年7月現在)
Ⅰ 陸上型(同軸心式し渣破砕機)
1.機械概要
本機は、下水処理場(ポンプ場)に発生するし渣を一時的に貯留できる貯留ポッパーと移送・破砕できる内外スクリュー機構と駆動装置等からなります。(図1.)
2.内外スクリュー機構
内外スクリューとは、中実軸の内スクリューと中空軸の外スクリューを同軸心に配設する構造のものです。(図1.)
①外スクリュー
外スクリューは、中空軸のスパイラルに補強材入りのスクリューであり、その内・外周部分は全長に渡って、刃物の役目を持つ特殊なものです。
②内スクリュー
内スクリューは、中実軸のスクリューであり、羽根の外周部分は全長に渡って刃物の役目を持つ特殊なものです。
3.し渣の移送破砕原理
し渣を定量的に移送・破砕することが目的であるため、それらの原理を以下に説明します。
①し渣移送について
図2.aに示すように外スクリューがNの回転数で矢印の方向に回転することにより、軸方向の推進力が生じ、し渣を移送します。内スクリューが、外スクリューと同様に、nの回転数で矢印の方向に回転することにより、軸方向の推進力が生じ、し渣を移送します。
②し渣破砕について
●内外スクリューによる破砕
図2.bに示すように矢印の方向にNの回転数で回転する内周に刃を備える外スクリューと、矢印の方向にnの回転数(n>N)で回転する外周に刃を備える内スクリューとの間に、し渣を移送する速度の差により、破砕を行います。
●外スクリューとガイドバーによる破砕
図2.cに示すように、矢印の方向にNの回転数で回転する外周に刃を備える外スクリューと、ケーシングに設置するガイドバーとの間でし渣の破砕を行います。
4.仕様
・形式 |
MH-237 |
MH-355 |
MH-455 |
・処理能力(m3/hr) |
1.5以下 |
3以下 |
5以下 |
・電動機出力(kW) |
3.7 |
5.5 |
5.5 |
・内/外スクリュー回転速度(min-1) |
50~70/7~10 |
50~70/7~10 |
50~70/7~10 |
・適応排除方式 |
分流式 |
分流式 |
分流式 |
注)上記仕様は分流式のみ記載しております。別途合流式仕様もラインナップしておりますので、お問い合わせください。
注)処理場ならびにポンプ場のし渣発生状況や環境条件により、処理能力、電動機出力が変化する場合がありますので、問合わせ下さい。
図1.機械概略図
図2.し渣移送破砕原理図
Ⅱ 水路設置型(一軸式し渣破砕機)
1.機械概要
本機は、主要部材質をステンレスを使用し、スクリュー羽根外周にカッター刃を持つスクリュー軸と、半円状のスクリーン、カッター刃と噛み合う受刃、駆動装置等によりなります。(図1A)
2.破砕原理(図1B)
①カッター刃と受刃による破砕
流入してきたし渣を受刃前面で捕捉しスクリュー羽根外周のカッター刃により破砕します。
②スクリュー羽根とスクリーンによる破砕
スクリューの回転により鉛直方向(下方)へ運ばれたし渣を、突起したスクリーン部とスクリュー羽根の交差により破砕します。
③下部カッター刃と下部スクリーンによる破砕
スクリューの回転により最下部まで運ばれたし渣をスクリュー羽根と下部に取り付けたカッター刃と下部スクリーン交差により破砕します。破砕されたし渣は下部スクリーンを通過し、下流側へ流下します。
3.仕様
・形式 |
MSC-800 |
MSC-1000 |
MSC-1200 |
・処理能力(m3/min以下) |
8 |
13 |
15 |
・適用可能水深(mm以下) |
800 |
1000 |
1200 |
・電動機出力(kW) |
2.2 |
3.7 |
5.5 |
注)処理能力は、下水中のし渣濃度を30ppmと仮定した場合です。
注)損失水頭は、処理水量、上流水深により異なりますので、お問合せください。
注)別途合流式汚水水路用タイプもございますので、お問合せください。
図1.機械外略図及びし渣破砕原理図
し渣破砕機/スクリューカッター(陸上型、水路型)に関するお問い合わせ
問合せ先
環境ソリューション事業部 官需推進部
TEL : 048-253-0907(直通) FAX : 048-253-0056
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