高効率加温設備(熱可溶化嫌気性消化システム)/-
分類 |
汚泥処理設備 > 消化 [この分類の技術一覧]
|
名称 |
高効率加温設備(熱可溶化嫌気性消化システム) |
商品 |
- |
会社名 |
三菱化工機 株式会社[会社概要][技術情報一覧] |
お問い合わせ先 |
水環境営業部
TEL : 044-577-7740 FAX : 044-577-7760 |
概要
熱可溶化嫌気性消化システムは、熱可溶化と嫌気性消化を組合せ、汚泥の減容化をすると共に消化ガスの増量を図る、資源活用、省エネルギー型の汚泥処理方式です。
消化汚泥を熱化学的に可溶化して再度消化することでメタンガスの増収を図り、同時に脱水性を改善して汚泥の減容化を行います。
特徴
脱水した消化汚泥を160~170℃の条件で熱可溶化して、再び、消化槽に戻すことにより、消化率が上昇して、消化ガスの発生量が増加し、汚泥の減容化が図れます。
また、脱水した消化汚泥を熱可溶化するため、可溶化に必要なエネルギー消費量が少なくて済み、熱可溶化された汚泥を消化槽に返送して熱源とするため、従来式の中温消化槽の加温エネルギーと比較して、可溶化装置に投入するエネルギーはほとんど変わりません。
適用
嫌気性消化設備の改築・更新に併せて、汚泥の減容化及び消化ガスの有効利用を図る場合等に適用できます。
実績
日本下水道事業団殿との共同研究による実証試験を実施(2017年7月10日~2019年3月31日) 。2022年に唐津市に1号機を納入。
処理フローの説明
消化槽から引抜いた消化汚泥を脱水し、可溶化装置に送り込みます。
可溶化装置では、蒸気を吹き込み、160~170℃の条件で消化汚泥を水熱反応によって熱可溶化し、可溶化した汚泥を消化槽に戻します。
熱改質することと、可溶化汚泥を再び消化することにより、消化ガスの増収と汚泥の減容化ができます。
また、消化ガスが増えることにより、ガス発電やガス精製によるCNGや都市ガス化等に有効利用できるようになります。
特長
(1)消化率の向上
脱水した消化汚泥を160~170℃の条件で熱可溶化して、再び消化槽内の微生物で分解できるようにすることにより、従来の消化方式と比べ、消化率が約10ポイント上昇します。
(2)脱水性の向上
熱可溶化することで脱水汚泥の含水率が5~7ポイント向上します。
(3)汚泥の減容化
消化率の向上と脱水性の向上により、従来の消化方式と比べ、脱水汚泥の排出量が30~50%減容化します。
(4)消化ガス発生量の増加
消化率の向上に伴い、従来式の嫌気性消化設備に比べ、消化ガスの発生量が約10~30%増加し、再生エネルギーとしての有効利用分が増加します。
(5)消化日数
熱可溶化により汚泥の分解性が向上するため、消化日数は15日程度まで短縮が可能です。
(6)可溶化に必要なエネルギー
脱水した消化汚泥を熱可溶化するため、可溶化に必要な熱エネルギー消費量が少なくて済みます。また、熱可溶化された汚泥を消化槽に返送して消化槽を加温するため、消化槽の加温に必要なエネルギーは従来式の中温消化槽の加温エネルギーとほとんど変わりません。
(7)本装置は非常にシンプルなプロセスで、維持管理が容易です。
(8)新設・改築において、本装置を採用することで、大幅なコスト低減が可能です。
高効率熱可溶化消化装置
高効率熱可溶化消化装置/-に関するお問い合わせ
問合せ先
水環境営業部
TEL : 044-577-7740 FAX : 044-577-7760