活性汚泥シミュレーション技術/SIMWATER
分類 |
電機設備 > 運用・支援システム [この分類の技術一覧]
|
名称 |
活性汚泥シミュレーション技術 |
商品 |
SIMWATER |
会社名 |
株式会社 明電舎[会社概要][技術情報一覧] |
お問い合わせ先 |
水インフラシステム事業部 営業部
TEL : 03-6420-7320 FAX : 03-5745-3046 |
概要
活性汚泥シミュレーションは、下水処理場の生物反応をパソコン上で演算・再現するものです。下水処理施設の特性を再現し、処理状況・結果を解析できるので、処理水質や施設の消費エネルギー・処理コストの比較や評価ができ、最適運転条件の探索に役立ちます。
反応プロセス表現モデルにはIWAモデル※を採用しています。
※IWA(International Water Association, 旧IAWQ,)活性汚泥モデルはASM (Activated Sludge Model)と呼ばれ、近年欧州や日本で普及が進んでいる活性汚泥モデルで、現在広く使われているバージョンはASM No.2またはNo.2dです。
特徴
◇水質予測による運転・制御支援
・処理水や反応槽内の水質を予測できます。
・目標水質の維持に適した運転条件の決定をサポートします。
◇IWAモデルの採用
反応プロセスモデルの表現に、活性汚泥モデルASM No.2dを採用しています。
◇多くの処理方法に対応
標準活性汚泥法をベースに、ステップ流入、循環ポンプ(複数可)等を追加設定することで、嫌気無酸素好気法(A2/O法)などの高度処理運転方法への対応が可能です。
◇演算途中の条件変更が容易
演算中に運転や流入水の条件を変更し、その後の経過のシミュレートが可能です。
適用
◇水質予測による運転・制御支援
目標水質の維持に適した運転、日常の運転状況の把握・管理や長期的な運転方針の検討
◇運転手法提案
流入水量・水質の変動が予想される場合の運転管理
◇教育・学習
オペレータなどの教育訓練
■特長
・ソフトウェアはWindowsで動作可能です※。
・コアとなる反応プロセス表現にASM No.2dを採用しています。またASM No.3等他のモデルへの変更も可能です。
・連続槽タイプでは任意の槽に循環水、ステップ流入等を設定可能で、各種の高度処理に対応します。
※Windowsは米マイクロソフト社の登録商標です。
■機能概要
・メイン画面(図1)では、入力条件と計算結果を自在に並べてグラフを表示できます。各種条件設定ダイアログ(図2)は、この画面のメニューやグラフィックイメージ内のボタンから呼び出すことが可能で、視覚的に変更方法がわかりやすくなっています。
・データの入力は、CSV形式ファイルからの読み込みも可能ですので、ファイルから一括入力後、必要なところだけをグラフィカルな設定画面で変更できるため、繰り返しシミュレートを行う作業が容易になっています。また、実データを加工してファイルを作成し、実運転を想定した水質変動条件を与える、といった使い方にも適しています。
・各種条件を設定後、演算を行うと水質等の変動が逐次グラフに表示されます。任意の段階で演算を一時停止し、運転や流入水の条件を変更し、その後の経過の観察を行うことも可能です。
・演算結果の出力は、項目や倍率を自由に設定可能なグラフ表示のほか、CSV形式ファイルに出力することも可能ですので、出力ファイルを表計算ソフトで自由に加工、グラフ化が可能です。
◇設定項目:
・処理場諸元(スケール、曝気装置能力等)
・流入水量・水質とその変動、水温
・計算刻み幅
・グラフ等出力項目
■シミュレーション技術の用途
・水質予測による運転・制御支援
運転条件を変えた場合の処理水や反応槽内の水質を予測することで、目標水質の維持に適した運転の決定に役立ちます。日常の運転状況の把握・管理や長期的な運転方針の検討に適しています。
・運転手法検討支援
今後の排水水質基準の強化に伴い複雑化する運転管理への対応を検討する際などに、運転手法決定のためのツールとして活用することができます。また、施設増設時などの過渡期において、流入水量・水質の変動が予想される場合の運転管理にも役立ちます。
・教育・学習
実機場ではまれな条件下での仮想運転も可能なので、オペレータなどの教育訓練に活用できます。
図1.メイン画面
図2.流入水質条件設定画面
活性汚泥シミュレーション技術/SIMWATERに関するお問い合わせ
問合せ先
水インフラシステム事業部 営業部
TEL : 03-6420-7320 FAX : 03-5745-3046